日本脳神経外科・脊髄外科認定医

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骨粗しょう症

骨粗しょう症

骨粗鬆症が原因で発症する骨折は脆弱性骨折と呼ばれ、軽微な外力でおきた骨折をさします。頻度が高いものは椎体骨折、大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨近位端骨折です。 椎体骨折の発生頻度は女性で人口10万人あたり70代で年間300人、80代で800人、男性はその半分です。大腿骨近位部骨折は85歳以上の女性では10万人あたり年間250~300人です。橈骨遠位端骨折は女性で60~70代で人口10万人あたり年間300~400人です。 上腕骨近位端骨折は女性で85歳以上では人口10万人あたり年間220人です。女性は閉経後女性ホルモン(エストロゲン)が減るために、骨の新陳代謝がうまくいかず骨粗鬆症になりやすい状況です。 骨折は寝たきりになる確率を2倍ちかくに上げますので骨粗鬆症の早期診断、治療が重要になります。 骨粗鬆症の検査は骨密度測定、レントゲン検査で脆弱骨折の有無のチェックが一般的です。 骨密度測定には全身のほとんどの骨で測定できるDXA(デキサ)法、かかとやすねで計測する超音波法、手のレントゲンを撮影して計測するMD(エムディ法)があります。 薬物治療の開始基準は骨密度測定値が若年成人平均値(young adult mean: YAM)の70%を下回るか、70~80%未満で3つの危険因子(両親のいずれかに大腿骨頚部骨折の病歴、過度のアルコール摂取、現在の喫煙)の1つ以上を持つ場合です。骨粗鬆症の治療薬の種類と作用は下に箇条書きで示しましたが、年齢、骨密度、骨折の有無に応じて治療薬の選択を行います。

  1. ビスフォスフォネート:骨リモデリング抑制、石灰化上昇、骨密度上昇、架橋成熟促進。
  2. SERM:抗酸化作用、エストロゲン様作用、架橋パターン正常化。
  3. ヒト副甲状腺ホルモン:骨芽細胞機能改善、架橋成熟促進、新生骨基質増加。
  4. 活性型ビタミンD, ビタミンK:骨芽細胞機能改善。

いせだ脳神経外科・神経内科脳神経外科・神経内科

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